活動・事業

ボルネオへの恩返しプロジェクト

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ボルネオ保全活動について

ボルネオには223種の哺乳類が棲息していますが、 その動物が温暖化の加速とアブラヤシ農園の開発により熱帯雨林が伐採され、棲みかを追われています。

例えば、ボルネオ島の北東部だけに棲息するボルネオゾウは森が少なくなったため、 アブラヤシを食べ、害獣として迫害され、子ゾウは狩猟用のワナで死傷しています。 しかし、アブラヤシから採るパーム油は世界で一番消費されている植物油で、 現地の人々の収入源にもなっており、生産・消費をしないことは現実的ではありません。

そこで、人間と動物の共生を目指すマレーシアにBCT(ボルネオ保全トラスト)、 日本にもBCTジャパンが設立され、旭山動物園は2010年、 このプロジェクトに正式に参加し、 BCTジャパンと『ボルネオへの恩返しプロジェクト』を立ち上げました。

その後、プランテーションを荒らすゾウや孤児になったオランウータンなどを保護し、 保護区へ移動させる為の檻をマレーシア国サバ州野生生物局へ贈呈。

そして、2013年9月。野生生物の絶滅を防ぎ遺伝子の多様性を保つために、 ゾウの一時的な保護、治療、馴致(人間の生活範囲に近づかないように馴れさせること) を行う ボルネオ島の野生生物レスキューセンター第一期施設の建設を旭山動物園、旭山動物園くらぶ、BCTジャパンが担い完成させました。

将来的には他の動物の保護施設や病院・研究所なども設け、 世界のモデルとなる野生生物保護施設を目指しています。

『ボルネオへの恩返しプロジェクト』は、まだ始まったばかりです。
旭山動物園くらぶは旭山動物園と協働し、この未来に向けたプロジェクトに取り組んでまいります。

自動販売機の設置

消費者が主体となり、「恩返し」の価値観が根付いてくれたらとの願いが込められた、 「ボルネオ支援自販機」(キリンビバレッジ)は全国に設置されています。 この自販機の売り上げの一部は、恩返しプロジェクトへの寄附となり、 動物園くらぶでも、旭山動物園内(くらぶ正門売店前やオランウータン館とテナガザル館の間など)や、動物園くらぶ事務所に設置しております。