外来種「アズマヒキガエル」を捕まえて学ぶ会に参加してきました
公開日:2012年09月08日 19時19分
最近、旭川市内でも、生息数がどんどん増えているアズマヒキガエルについて、学んできました。
皆さんにお願いも含めてお伝え致します。
「人と野生生物の関わりを考える会」会長柳田さん、「旭山動物園」の佐藤さん、白木さんが教えてくれました。
アズマヒキガエルって日本名なのに外来種?って思った方も多いと思います。従来、その土地(北海道)に居ない生物も外来種って呼ぶそうです。
元々は、東北地方から近畿地方島根東部までの山陰地方北部に生息していたのですが、出稼ぎに行った方が帰ってくる時に持ち込んだ事が始まりとされています。
このカエルは毒を持っていますが、人が触れた程度では出しません。キツネ等が噛みつくぐらいの圧力が、かかった時に出すそうです。
本州には、このカエルの毒に耐性を持つ「ヤマカガシ」というヘビが、天敵としているのですが、北海道にはそのヘビが居ない為、爆発的に増えているそうです。
北海道に棲む「動物全体」のエサになる虫の数は限られています。
このカエルは顔の近くでチラつく物は全て食べちゃう程、食欲旺盛!
この事が生態系に影響を及ぼしてしまうのです。
生態系を守るため捕獲と安楽殺を行わなければならなく、園でも「エサとして使えないか」とアメリカミンクで試してみたそうですが残念ながらダメだったそうです。
今回の参加者は30名位で時間は1時間程。捕まえたカエルの総数は220匹!まだまだ氷山の一角だそうです。
「外来種(アズマヒキガエル)も、一生懸命生きているので悪い訳ではないが、生態系への影響を考えると仕方ないのです」と白木さんも辛い心境を語って下さいました。
最後になりましたが、皆さんにお願いです。
・生息範囲が広がらないように、あちこちで放さないでね!
・身近な生物に目を向けてほしい。
・この話を広めてほしい。
よろしくお願いします。
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