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環境保全フォーラム2025

旭山動物園くらぶ毎年恒例のイベント、環境保全フォーラム2025が3月23日 ㈰に旭川市大雪クリスタルホールにて開催されました。

今年は「共に生きる未来~環境保全からみた自然共生社会のありかた~」をテーマに、近年社会問題となっているヒグマに関する問題を第1部の講演と、第2部のパネルディスカッションを、会場をほぼ埋め尽くすご来場の皆様にお届けいたしました。

第1部は講師に野生動物被害対策クリニック北海道で代表を務められます石名坂 豪 氏をお迎えして、「ヒグマと人との自然共生社会について」のご講演でした。

ご自身がハンターでもあることから、これまで知床など多くの現場に携わってきたことの体験談を交えながら、一度まちへ降りてきた経験を持つヒグマに対しての対策の難しさを語られました。また、現在ご自身がお住いの札幌市内においても、シカなどの野生動物が住宅街にまで進出しつつあるリアルな写真をスクリーンに映し出してご説明いただいた場面では、会場からも驚きの声が漏れ聞こえてきました。さらにハンターにおける作業の難しさを、砂川猟銃訴訟などを例に挙げて、詳しくご説明いただきました。

第2部のパネルディスカッションでは石名坂氏に加えて上川総合振興局局長 竹澤 孝夫 氏と旭山動物園統括園長 坂東 元 氏をお迎えして行いました。

第2部では、当法人理事長の森ただひろをモデレーターとして、4人のデスカッションが繰り広げられました。竹澤氏からは、上川振興局内における住民や農家さんへのクマ被害などを様々な数字からデータとして説明をいただき、その対策の状況などをお話しされていました。また坂東氏からはご自身が撮影した公共道路を歩くヒグマの映像や、旭山動物園の裏山にまでヒグマが進出してきている現状などを動物の習性などの観点からお話しされていました。

質疑応答でも参加者から積極的に質問がいくつも繰り出され、私たちヒトが感じてしまう感情論と…、生活のための社会づくりと…、その中で葛藤を強いられながらも共生しながら暮らしていくことの難しさを改めて感じることができました。

旭山動物園くらぶでは、動物が関わる社会問題にこれからも注視しつつ、この環境保全フォーラムを続けていきたいと考えています。

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