環境保全フォーラムを開催
23日(月)に旭山動物園内の学習ホールで、環境保全フォーラムを開催しました。
今回のフォーラムは、市民団体『人と野生生物の関わりを考える会』の皆さんに全面的にご協力をいただきました。
第一部は、元旭山動物園の飼育展示係長で獣医師の福井大祐さんの講演です。
現在は札幌市で野生生物に関わる調査、研究を行い活躍されています。
人は自分自身が困れば悪い動物、困らせられなければ良い動物と勝手に決めてしまっているとのこと。
自分たちがルールを決めて、動物たちから大切なものを守っていけば(ゴミや農作物)野生動物との関わりが良くなるのではお話してくれました。
また動物と違い人は話すことでコミュニケーションを取っています。
身近な人と身近な自然について伝える、話し合い守ることをコツコツと行えば、遠い地の北極や、南極の地球の健康も守ることにつながっていくのではないかと締めくくられました。
第二部は、パネルシアターを使い、出演者が動物たちになりきって、旭川の外来種問題について(アライグマとエゾタヌキ)お話してくれました。
迫真の演技に、大人も子どもも引き込まれ大いに楽しく学びました。
続いて、旭山動物園の飼育展示係の鈴木さんによるカラスと人との問題についてお話がありました。
同じく飼育展示係の白木さんからは、移入種のアズマヒキガエルについてです。
遠軽町から参加してくださった高橋さんからはウチダザリガニについてです。
旭川でもウチダザリガニは生息が確認されています。各地で取り組まれている外来種の駆除ですが、情報を共有したり連携することが大切だということでした。
飼育展示係で獣医師の佐藤さんからまとめのお話がありました。
このような身近な野生生物について専門知識を持つ方から、学ぶ機会をつくることが私たち動物園くらぶのできることではないかと考えています。
参加してくださった皆さんにとって有意義な時間になったでしょうか。