お知らせ・報告

活動報告

  1. HOME
  2. イベント
  3. シンガポール動物園への視察

シンガポール動物園への視察

シンガポール動物園視察レポート

シンガポール動物園を視察する機会があり、その報告をさせていただきます。

シンガポール北側に位置するシンガポール動物園。
昼間の動物園、夜の動物園、バードウォッチングの施設と3つの施設から成り立っており、
3施設合計の年間入場者数は約300万人と、旭山動物園と同等の入場者数を誇ります。

シンガポール動物園は独立採算制で、入場料や各会社からのスポンサー料などで経営しています。
今回とても驚いた事の一つとして、日本企業がかなり協賛している事。とても大きな会社がスポンサー企業として応援しています。


シンガポール動物園視察レポート  シンガポール動物園視察レポート

昼の動物園を視察。

旭山動物園では行動展示を主に取り組んでいますが、シンガポール動物園も同様に行動展示を取り組んでいました。
(動物の本来の姿、身体能力を表すことを考えると、最終的な答えは同じなのだとあらためて思いました。)
見えない柵を巧みに利用したり、亜熱帯気候特有の植物をうまく利用して柵やバリケードが見えないように工夫したりと、国柄でしょうか?景観にはかなり気を使っている様子です。

テングザルの繁殖の話やオランウータンの社会復帰などの話を副園長さんから伺い、目の前10cmの距離で見るワオキツネザルに感動し、イグアナと遭遇して後から静かに観察、あっと言う間に時間は過ぎていきました。

シンガポール動物園視察レポート  シンガポール動物園視察レポート

休息を経て、夜の動物園を視察。

平日の夜でありながらあふれんばかりの人々がいました!(特に大人が多いです。)
初めは徒歩で園内を散策。夜行性のカワウソや豆鹿などの小型動物たちを観察しながら徒歩観察を終了し、バスに乗り込み大型動物の観察へ。
バスではガイドさんが説明してくれるのですが、英語の説明ではなく日本語の説明なのに関心!バスにより語源が分かれているのです。

しばらく進むとバスが停車。園内は動物が優先。バスの先にはバクが自由きままにお散歩中、鹿も自由にお散歩中、なんてゆったりとした時間だろうと日常の時間をすっかり忘れて動物に見入ってしまいました。

テレビで見るハイエナは、想像より体が大きくマレーバクのグレーと黒の境界線は暗い中でもはっきり見えてとても綺麗。
日本のバンビのモデル鹿。斑点もようが美しい。色々な動物たちを見て癒され視察は終盤を迎えました。

シンガポール動物園のナイトサファリは18:00~24:00まで開園しています。
難点は、24:00を回ると市内へ帰る交通手段が無い事です。それをクリアできればもっとお客様が気楽に来園できると思いました。

シンガポール動物園視察レポート  シンガポール動物園視察レポート

シンガポールはとても綺麗な国でゴミはありません。
電柱や自動販売機もなく。ガードレールはあるものの木々で覆われています。
景観を大切にする国。ゴミを捨てると罰金が8万円。外国人、子供であろうと関係ありません。

ですから、動物園もとっても綺麗です。亜熱帯気候であれだけの植物や動物がいたら”蚊”がいて当然ですが、一つも”蚊”に刺されない…。
ゴミ0の世界では蚊は生きていけないのかもしれませんね!

今回のツアーに参加し思ったことは、旭山の取り組みが世界共通だと言う事。
そして私たちの役割として動物園が伝える事を共に伝えていく事。

旅行に行くたびに日本の事を知りたくなります。
旅先で自分の国を振り返る。動物園も同じで、もっと旭山動物園のことが知りたくなる。
他を見て自分を見つめなおす。とてもいい機会になりました。

関連イベント

コラム記事

月を選択