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11月24日(日)「あったかトーク」を開催いたしました。

冬の入口に行う「あったかトーク」ですが、今年も3名の飼育員さんにお越しいただき、心温まるお話しをしていただきました。

トップバッターは池谷副園長!!
「あったかな○○の話」と題して、旭山に勤務される前にお勤めになっていた「とべ動物園」で行われた、ゾウの人工飼育についてお話いただきました。



育児放棄や育児経験が少ない母親が育児を上手くできない中での人間(飼育員)との係り方の難しさを、とべ動物園のゾウの繁殖を例にお話しいただき、獣医と言うお立場から人工保育の難しさなどを教えていただきました。
人工保育はひとつの命を絶やさない事ができるという点で大切な事ですが、その種の自覚が失われる可能性があるというリスクも含んでいるというお話しにドキッとさせられました。
その後のゾウの家族の子育てのお話など、動物園の獣医・飼育員さんの苦悩や喜びが伝わってくるお話でした。

二番目はオランウータンを担当されている佐橋さん!
「オランウータン2019~晩秋~」と題して、今年激動の一年となったオランウータン達の様子についてお話くださいました。


3月に母親のリアンが亡くなり、一人ぼっちになった森花(モカ)をどう育てていくか、悩みに悩んで、通常では行わない兄(森人(モリト))と妹(森花)の同居という選択をして現在も継続中。現在は非常に上手く行っているが、今後の状況を温かく見守って行きたいという事でした。
母親のリアンが亡くなった後でも森花は落ち込んでいない状況に感じたが、森人と同居を始めたときの、はしゃぎっぷりを見ていると、本当は寂しかったんだなぁと思いました、と仰った佐橋さん。命と向き合うって、エネルギーが必要なんだと強く思わせていただけるお話でした。

三番目は中田副園長です。
 「ふら~っとみんなでGO!」と題して、今年の4月にクジャク舎がリニューアルオープンし、繁殖なども期待されるクジャクたちのお話しをしていただきました。


 まずは、フラミンゴの生態についてクイズ形式で詳しく教えていただきました。そして2012年に園から逃げてしまった1羽のフラミンゴを捕獲しに行った時のお話しをしていただきました。絶対に捕獲して旭山に連れて帰ろうと、昼夜問わず発見された現場で様々な捕獲作戦を遂行したが捕獲する事はできなかったそうです。中田さんらしくユーモアたっぷりにお話いただきましたが、本当に大変だったんだなぁとつくづく感じました。
 フラミンゴの繁殖行動は空を飛べないといけないそうです。今のフラミンゴ舎は天井にも網があるので飛んで逃げていく事はありません!旭山初のフラミンゴ繁殖!!楽しみ!!と思えるお話でした。

 2時間という限られた時間ですのでもっと聴きたい事が沢山ありましたが、それは次回のお楽しみです!!
私自身も初めてあったかトークで飼育員さんのお話しを聴いてから、動物たちの見方や感じ方が変化していきました。あたたかい素敵なこのイベントは今後も継続して参ります。

 足元が悪い中お越しいただきました皆様をはじめ、ご多忙の中お話いただきました中田副園長・池谷副園長・佐橋さん本当にありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

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